これからのお墓の主流となるのは納骨堂
個人を弔うお墓の種類も様々です。
目新しいものとしては、デジタルお墓というものまで登場しています。
しかし、このような新奇な、無形のものが世間に普及していくのはまだまだ先のことでしょう。今はまだやはり、一般的な従来のお墓。
そして納骨堂などが広く利用されています。
一般墓が日本では伝統的
「お墓」という言葉を聞くと、多くの人が思い浮かべるのが、あの立派な石で作られ、墓地に建てられた一般墓でしょう。
お墓参りの仕方こそ、多様化しています。
お墓参り代行などのサービスもあり、コロナ禍の2020年は話題になりました。しかし、その形といえば、日本では古来、一般墓が伝統的です。
ただ、一般墓には、一点難しいといわれる部分もあります。
というのも、お墓は、代々継承されていくものです。その継承者がいなくなってしまうと、個人の友人や知人など、お参りする人はいても、管理する人が事実上いなくなってしまうことになります。
ですが、そのような問題も、今後「お墓管理代行」などのサービスが現れ、解消されるかもしれません。
お墓探しのポイントは3つ
個人を弔うお墓を探すにあたって、重要なポイントが3つあります。
(1)一般墓、納骨堂
まず、1つ目は、一般墓にするか、納骨堂にするか、ということでしょう。
これに関してはそれぞれの考え方、メリット・デメリット等の比較もあるので、後に詳述します。
(2)経営主体から選ぶ
2つ目は、その経営主体を見極めることです。お墓は、ただそこにポンと放置されているものではありません。
管理経営している主体があります。
その種類は、「公営霊園」「民営霊園」「寺院墓地」です。
「公営霊園」は市町村などの自治体が運営するもので、この3つの中でもっともお安い額でお墓を立てることができます。
しかし、その分、競争率も高く、申し込みのための応募資格もあり、多くの場合は抽選制です。
「民営霊園」は、宗教法人または財団法人などが運営する霊園です。
一般的に細かい部分まで管理が行き届いていることで評判が良いようです。
また比較的、意匠に現代の感覚を取り入れた施設となっており、そのような良さがある分、料金は割高です。
(3)アクセス、周辺の環境
お墓は一般的に、市街地からは離れた場所に建てられることが多く、アクセスが簡便という場所は限られます。
そのため、多くの人が電車などの交通機関を利用して、最寄りの駅から歩く、または車でアクセスすることになります。
そういった立地の性質を考えると、墓地の場所として一般的な郊外といっても、あまり僻地にあるとお参りには不便の感がぬぐえません。
また、車でアクセスする場合、特にお盆など多くの人がお墓参りをする時期には車が殺到するので、駐車場が小さいと困ります。
周辺の環境についても注意したいところです。
たとえば、工場街や臨海部の工業地帯などにお墓があると、周囲の雑音がどうしても耳に入ってしまい、気持ちを落ち着けてお墓参りすることが難しくなります。
ご先祖様に心地よい眠りについてもらうためには、周囲を森林に囲まれた、空気の気持ちいい、日当たりのよい場所を選ぶことが望ましいでしょう。
片町スクランブル交差点から徒歩5分ほどの場所にあり、広々とした駐車場のある法船寺ともいき堂であれば、これまでご紹介した立地上の課題をすべてクリアしています!
お墓と納骨堂の違い
先に述べた、お墓と納骨堂、どちらを選ぶかについてです。
まず、納骨堂について説明すると、納骨堂とは、故人の遺骨を納めるお堂のことで、一般的には寺院の敷地内に建てられます。
自治体の運営でつくられた納骨堂もあります。
納骨堂には数種の形があり、専用のロッカーの中に遺骨を納める「ロッカー式」、仏壇の下に遺骨を収める「仏壇式」などがあります。
室内墓地といわれる、室内に墓石を並べたお墓も、納骨堂のひとつの形で、これは室内墓地といいます。
納骨堂にも以上のように種類がいくつかありますが、法船寺ともいき堂は境内に納骨棚を設けたロッカー式となっております。
これからは納骨堂が主流になるかもしれません
一般墓と納骨堂の最大の違いは、その形のあり方ですが、金銭面でも大きな開きがあります。
一般墓は墓地の中の土地を買うことになり、そこに墓石を建てていくので、およそ200万円前後というお金がかかるのに対して、納骨堂は永代供養つきで30万円から高くても100万円程度で利用できます。
またそのお墓の形のあり方から、お参りする人々の感覚にも違いが生じてきます。
一般墓はお参りの前に雑草をむしったり、掃除をしたりしなければなりません。それも故人を弔う思いのこもった行為の一つでもありますが、一方で、屋内にある納骨堂は、お参りのたびの清掃の必要がなく、管理がほとんど不要といえます。
そしてお参り時の天候にも左右されにくく、お参りのときには避けたい雨天でも、縁類が集まってお参りすることができます。
お墓には故人が好きだったものを供えるという文化も、守っていきたいものですね。
一般墓でもそうですが、納骨堂でもある程度(供えられるものに限りはありますが)お供え物は可能です。
焼香台などが設置されていたりと、屋内にあることと、墓石がないという「形」以外は、ほとんど一般墓と変わりません。
故人を弔うのに「効率」や「利便性」につくことに、簡単に考えてはいけない点があることも確かです。
しかし、時代性を考えると、今後は納骨堂が主流になっていくことになりそうです。
今後のお墓探しには、納骨堂をひとつの候補に入れてみてはいかがでしょうか。